40代に入って、鏡を見るたびに気になるようになったのが「白髪」。
特に出産後や忙しい時期を乗り越えたあと、ふと気がついたらこめかみに…なんてことありませんか?
実は私もここ最近、「あれ?また増えてる?」と白髪の存在感にモヤモヤしていました。
でも薬膳を学ぶ中で、「髪は腎のあらわれ」というキーワードに出会い、
「これって体の内側の声かも」と思えるようになったんです。
今回は、そんな“髪と腎の関係”について、薬膳の視点からやさしく解説します。
白髪は「腎」のエネルギー不足のサイン?
薬膳(中医学)では、髪は“腎(じん)”と深く関係していると考えられています。
腎とは、腎臓だけを指すのではなく、生命エネルギーの根っこ=「精(せい)」を蓄える場所のこと。
この「腎精」が豊かであれば、髪は黒く艶やかに保たれます。
逆に、「腎精」が消耗すると、髪が白くなったり、抜けやすくなったりします。
こんな人は“腎”が弱っているかも?
私自身が思い当たる「腎が弱ってきたかも…」と感じる変化を挙げてみます:
- 白髪や抜け毛が増えた
- 耳鳴りがする・耳が遠くなった気がする
- 夕方以降の疲れが激しい
- 夜トイレが近い
- 息切れしやすく、足腰がだるい
- なんとなく老けた気がする
特に女性は、出産や加齢とともに「腎精」を消耗しやすいので、
40代以降はとくに意識して補っていくことが大切になります。
「腎を補う」ってどうするの?食材でできるケア
薬膳では、「腎を補う(補腎:ほじん)」食材を積極的に取り入れることがポイントです。
◎おすすめの腎を補う食材
- 黒ごま
- 黒きくらげ
- 黒豆
- 山芋(やまいも)
- 栗(くり)
- くるみ
- エビ
- レバー
- クコの実(ゴジベリー)
「黒い食材」は、腎を補う代表格。
中でも黒ごまは、白髪対策の定番食材として有名です。
私は毎朝のヨーグルトにすり黒ごまをかけたり、
ごはんに黒豆を混ぜたりして、日常に無理なく取り入れています。
食生活+生活習慣も大事です
補腎のためには、睡眠やストレスケアもとても大切です。
腎は夜に養われる臓腑なので、できれば23時までには眠るのが理想。
また、スマホやパソコンの見すぎは「腎精」を消耗しやすいともいわれています。
私も意識的に“夜のスマホ時間”を短くし、温かい飲み物でリラックスする時間をつくるようにしています。
「白髪が増えた」は、体の声かもしれない
白髪がある=見た目の老化、と気にしがちですが、
薬膳的に見れば、それは体のエネルギーが「ちょっと足りてないよ」というサイン。
落ち込むより、「今の自分に必要なケアって何だろう?」と考えるチャンスだと思っています。
薬膳のいいところは、「ちょっとした食べ方」や「暮らしの見直し」で体を整えていけるところ。
これからも、私自身の体の変化に寄り添いながら、
薬膳を通して元気ときれいを積み重ねていきたいと思います。
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