薬膳において、体質を知ることはとても大切です。
人によって体質は異なり、同じ不調でも原因や対処法が変わってきます。
この記事では、体質チェックを通じて私自身がわかったこと、
そして実際に取り入れて効果を感じた改善のヒントをお伝えします。
薬膳では「体質=自分を知る手がかり」
薬膳には「弁証論治(べんしょうろんち)」という考え方があり、
その人の体質や体調、環境に応じて食事や生活の養生法を組み立てていきます。
つまり、“万人に効く食事”はなく、自分に合った方法を知ることが、薬膳の基本。
薬膳でいう体質には、大きく分けて
「気虚(ききょ)」
「陽虚(ようきょ)」
「陰虚(いんきょ)」
「気滞(きたい)」
「血瘀(けつお)」
「痰湿(たんしつ)」
「湿熱(しつねつ)」
「瘀血(おけつ)」などがあります。
私のタイプは「痰湿(たんしつ)」タイプ
私が体質チェックをして一番当てはまったのが「痰湿(たんしつ)」タイプ。
これは、体の中に余分な水分や老廃物が溜まりやすい体質です。
思い当たる症状はたくさんありました:
- 朝起きると顔や脚がむくんでいる
- 雨の日や梅雨の時期に体が重だるい
- 食後に眠気がくる
- 舌の縁に歯型がつく
- 胃腸の調子が乱れやすい
薬膳では、これらの症状は「湿邪(しつじゃ)」という、
体にとって不要な湿気による影響と考えられています。
特に女性はホルモンバランスや冷えの影響で、湿をためやすい傾向があるとも言われています。
あなたは痰湿タイプかも?セルフチェックしてみよう
次の項目に「はい」が多く当てはまる方は、
薬膳でいう「痰湿(たんしつ)」タイプの傾向があるかもしれません。
まずは今の自分の状態をチェックしてみましょう。
- 朝起きると顔やまぶたがむくんでいる
- 雨の日や梅雨時に体が重だるくなる
- 体を動かすのが面倒に感じやすい
- 食後に眠くなることが多い
- 脂っこいものや甘いものが好き/つい食べすぎてしまう
- 舌に白っぽい苔がついている
- 舌のふちに歯型がついている
- 胃腸が弱く、下痢や便がゆるくなりやすい
- ダイエットしてもなかなか痩せにくい
「はい」が5個以上当てはまった方は、痰湿タイプの可能性大。
体に余分な水分や老廃物がたまりやすく、むくみや重だるさにつながっているかもしれません。
次の段落では、痰湿タイプの方におすすめの食材や生活習慣をご紹介します。
痰湿タイプにおすすめの生活習慣と食事
痰湿体質を改善するためには、「巡らせること」と「余分な水を排出すること」がカギ。
私が実際に取り入れて効果を感じたポイントをまとめます。
1. 朝は白湯を飲んで巡りを良くする
起きてすぐ、白湯を1杯飲むだけで、内臓がゆっくり目覚めて、体がじんわり温まります。
体が温まることで代謝もアップし、余分な水分も出やすくなると感じました。
2. 利水作用のある食材を積極的に
はと麦、とうもろこしのひげ茶、冬瓜、緑豆などは、
薬膳では「利水滲湿(りすいしんしつ)」作用のある食材です。
私はとうもろこしのひげ茶を取り入れたり、冬瓜スープをよく作るようになりました。
3. 甘いもの・油っこいものは控えめに
痰湿タイプは、糖分や脂質が過剰になると余計に「湿」が体内にたまりやすくなります。
毎日のおやつをドライフルーツに置き換えるなど、無理のない範囲で見直しました。
私の大好きな「あんこ」は良いみたいなのでよかったです!
4. 湿気の多い季節は意識して汗をかく
ウォーキングやストレッチ、半身浴などでじんわり汗をかくことで、
体の「水はけ」が改善されていくのを実感しています。
特に梅雨や夏の時期は意識して続けるようにしています。
体質を知ることが、整った暮らしの第一歩
薬膳では、今の自分の体調や環境に合わせて、
食事や生活を少しずつ調整していくことを大切にしています。
「最近なんだか不調が続く」「年齢とともに疲れやすくなった」そんなときこそ、
自分の体質をチェックしてみるのがおすすめです。
私自身、薬膳を学びはじめてから「なんとなく不調」に名前がつき、対処法が見えてきました。
この記事が、同じように体調に悩む方のヒントになれば嬉しいです。
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