ここ最近、歯磨き中にふと「あれ?歯ぐきが下がってる?」と気になるようになりました。
歯そのものに痛みはないけれど、歯と歯のあいだが目立ってきたり、歯の根元が見えてきたり…
そんな小さな変化が、年齢とともに気になるように。
実は、これも中医学的に見ると「腎(じん)」と深い関係があるんです。
今日は、「歯ぐきの衰え」と「腎の働き」のつながり、そして薬膳でできるケアについて書いていきます。
歯や骨は「腎」とつながっている?
薬膳(中医学)では、歯や骨は“腎のあらわれ”とされています。
腎は、生命力の源である「精(せい)」を蓄えている場所。
この腎精がしっかりしていると、骨や歯は丈夫に保たれ、
年齢を重ねても体がしっかり支えられると考えられています。
逆に、腎の力が弱ってくると、
- 歯がもろくなる
- 歯ぐきがやせて下がる
- 骨がスカスカになりやすい(骨粗しょう症)
などの不調が出やすくなります。
私自身、妊娠・出産を経て40代に入り、なんとなく体の“土台”が弱ってきている実感がありました。
歯ぐきの変化も、そのひとつだったのかもしれません。
そもそも「腎を補う」ってどういうこと?
「腎を補う」とは、簡単にいえば“体のエネルギーの源をチャージすること”。
特に40代以降の女性は、加齢・育児・ストレスなどで腎精を消耗しやすいため、
意識的に“腎を養う”食生活や暮らし方を取り入れることが大切になります。
腎を補うおすすめ食材(毎日のごはんに取り入れやすいもの)
●黒い食材
- 黒ごま
- 黒豆
- 黒きくらげ
- 昆布・ひじきなどの海藻
→ これらは、腎にエネルギーを与えるとされる食材。「歯ぐき」や「骨」のケアにもぴったりです。
●ねっとり系・ナッツ類
- 山芋
- なつめ
- くるみ
- 栗
- クコの実
→ 滋養・潤いを与えてくれる食材たち。おやつ代わりにも◎
●動物性の補腎食材
- レバー
- エビ
- ウナギ
- 鶏肉(特にもも肉)
→ 動物性たんぱくも、ほどよく取り入れると補腎に効果的。
実際、私はこんな風に食べてます
忙しい中でもできる、私の「ゆる補腎習慣」:
- ごはんに黒胡麻をかける
- おやつは素焼きのくるみ
- おみそ汁の具に、わかめを加える
意識して「黒・ねば・海」を食卓に増やすだけでも、体の芯が整う感じがあります。
歯ぐきの老化は“体からのメッセージ”
見た目には小さな変化でも、「歯ぐきが下がってきた」というサインは、
体の深いところから「ちょっと休んで、立て直してほしいよ」というメッセージかもしれません。
私自身、歯ぐきの衰えに気づいてから、「ああ、今の私には補腎が必要なんだな」と思うようになりました。
薬膳は、“未病”=まだ病気ではないけれど不調が出てきた状態に寄り添える知恵。
少しずつでも体を整えていくことで、年齢を重ねても自分の体と仲良くできるようになれるはずです。
まとめ|腎を養って、土台を育てる
歯ぐきは、体の「土台」のあらわれ。
骨や歯ぐきを守るためにも、40代からは“腎”をいたわる暮らしが大切です。
できることから一歩ずつ、今日のごはんから腎を養っていきませんか?
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